ラテン語の「メメント・モリ」という警句を、子供向けに表現した意欲的な絵本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3112)】
クロコノマチョウ(写真1、2)をカメラに収めました。トリカブト(写真3、4)が咲いています。カンレンボク(写真5、6)、オトコエシ(写真7、8)、マムシグサ(写真9、10)が実を付けています。イチョウ(写真11、12)の実が落下しています。黄葉したカツラ(写真13~15)が香ばしい匂いを放っています。因みに、本日の歩数は11,737でした。
閑話休題、『メメンとモリ』(ヨシタケシンスケ著、KADOKAWA)は、ラテン語の「メメント・モリ(自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな)」という警句を、子供向けに表現した意欲的な絵本です。
しっかり者の小さな女の子メメンが、そそっかしい弟モリに教え聞かす形で話が進んでいきます。
「わたしたちだって、ずーっとここにいるわけじゃないでしょう? いつかおとなになって、おとしよりになって、そしていつかは、天国にいく」。
「みらいのことは、だれにもわからない」。
「『あしたでおわっちゃうかも』って まいにちをいっしょうけんめい すごしてもいいし、『そのうちなんとかなるさ』って のんびりやったっていい」。
「つまりは、『自分では選べないことと、自分で選べることがある』ってことよね。それを、みわけられるようになりたいわよね」。
「つまり人は、『思ってたのとちがう!』って びっくりするために生きてるのよ。思ってたのとちがうから、世界はつらいし、きびしいし、たのしいし、うつくしい。だから、自分でもびっくりするくらいのいいことを、あした とつぜん、思いつくことだって、あるんだよ」。
「たのしいことも、かなしいことも、わたしのいのちも、いつかおわる。でも、たのしいことや かなしいことが また生まれるように、わたしもまた、どこかに生まれるかもしれないわね」。
子供だけでなく、大人も、いろいろ考えさせられる一冊です。