文章構造のルールを知っていると、文章力が格段に向上する・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3126)】
夕食会までの一時、東京・新宿の神楽坂をぶらぶらしました。因みに、本日の歩数は11,992でした。
閑話休題、『注意ワード・ポイントを押さえれば 文章は簡単に直せる!!――執筆・推敲・リライト・校閲・・・これ1冊で解決』(前田安正著、東京堂出版)は、文章力を向上させるヒントが満載です。
とりわけ重要なのは、文章構造の4つのルールです。
①「骨」を書き、「肉」をつける。
「『骨を書く』というのは、基本の骨組みというだけでなく、文章の核になる部分を書くという意味です。何を伝えたいのか、何を伝えるべきなのかを確認することから、文章は始まります。『骨』の部分をしっかり言い切って,その後に補足すべき内容を重ねて『肉をつける』というイメージです」。
②「肉」は「脈」でつなぐ。
「映画の『モンタージュ理論』を応用して文章を書く方法です。モンタージュ理論は、旧ソ連の映画監督セルゲイ・ミハイロヴィッチ・エイゼンシュテインが理論化した映画編集の手法です。映画が動いて見えるのは、画像が連続して映されるからです。モンタージュ理論を単純に言うと、映像の組み合わせ方で、それを見ている人の意識を変化させるという編集理論です」。一言で言えば、映像を意識して書け、ということです。
③伝えたいことは前に出す。
「発想を逆転して、A=Cだ。なぜなら、A=B、B=Cだからである。という具合に結論を先に提示すれば、何について書くのかをあらかじめ頭に入れておくことができます。結論が文章全体のガイドとなり、概略を『はじめに』という形で示す必要もなくなります」。すなわち、前置きは不要、伝えたいことから書けばいいのです。「・・・ではないだろうか」という書き出しも有効とのこと。
④キーフレーズ、キーワードは独立させる。
「直接聞いて心に刺さったことばを見落とさず、うまく拾っていくと文章が生き生きとし、読み手の心をつかむことができます」。