榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

「本のある空間」を立体的な図として描いたら、こうなった・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3173)】

【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2023年12月24日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3173)

野鳥観察会に参加し、40種の野鳥を観察することができました。シメ(写真1~3)、セグロセキレイ(写真4)、モズ(写真5)、ツグミ(写真6)、ヒヨドリ(写真7)、キジの雄(写真8、9)、バン(写真10)、ダイサギ(写真11、12)、アオサギ(写真13)、タチツボスミレ(写真14)、ハスの果床(写真15)をカメラに収めました。ヒマラヤスギの落下した球果の先端はバラの花のような形をしているので、シダーローズと呼ばれます(写真16)。因みに、本日の歩数は17,511でした。

閑話休題、『本のある空間採集――個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法』(政木哲也著、学芸出版社)はユニークな本です。「本書は、個人書店・私設図書館・ブックカフェなど、国内の様々な『本のある空間』を訪れ、その空間を『実測』し、立体的な図として描き、それらを一冊にまとめたものです。取り上げた空間の共通点は『小ささ』です」。

私は本が好き、書店が好き、小さな場所が好きなので、舌舐めずりしながら、本書を手にしました。

取り上げられている44の本のある空間は、いずれも魅力的で個性的です。

例えば――

●まわりみち文庫(青森)――飲み屋小路にひっそりと積まれた木箱書架

●book cafe火星の庭(宮城)――ひとりでいる人に寄り添う、都市のシェルター的本棚

●Readin’WritinBOOKSTORE(東京)――40mの巨大壁面書架を見下ろすまちの奥座敷

●Title(東京)――本が主となった民家の9m書架&隠れ家カフェ

●遊歴書房(長野)――門前町の一角で時空を超える、世界地図を体現したギャラリー型書架

●オヨヨ書林新竪町店(石川)――ぼんやりのんびり本を探せる大うなぎの寝床

●ひみつの本屋(静岡)――私的に本と出会う、元映画館のチケットブース

●フェイヴァリットブックスL(静岡)――友だちの家に擬態した本好きの楽園

●USED BOOK BOX(三重)――内法80cm四方の極小図書館

●居留守文庫(大阪)――増殖しつづける木箱で埋め尽くされた本の迷宮

●誠光社(京都)――6枚の袖壁がつくる、ほどよい没入感

●人文系私設図書館ルチャ・リブロ(奈良)――辺境でこそ出会える一冊が待つ、山中の開架閲覧室

●451BOOKS(岡山)――シンボリックな螺旋階段で巡る書架のキューブ

●橙書店(熊本)――ひしめく本と人との遭遇を静かに見守るカウンター

●古書リゼット(鹿児島)――ビルの共用部を書店空間とした本箱のパッサージュ

――といった具合です。

これらの空間では、予定調和ではない本との出会いが期待できそうです。