榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

実用文の「悪文」を書かないためのヒント集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3193)】

【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2024年1月13日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3193)

アカハラ(写真1~4)、ツグミ(写真5)、アオジの雄(写真6、7)、雌(写真8~12)、カワラヒワ(写真13)、ユリカモメ(写真14)、ヒドリガモの雄(15~18)と雌(15、16、18)をカメラに収めました。

閑話休題、『執筆開始、その前に――「悪文」を避けるための考え方』(大倉幸宏著、新評論)は、実用文の「悪文」を書かないためのヒントが盛り沢山です。ここでいう実用文とは、リポート、報告書、企画書、説明書、自己紹介文、SNSに書き込む文章などを、「悪文」とは、分かりにくい文章、下手な文章、分かりやすく書かれていても実際に害悪をもたらす文章などを意味しています。

●目的を見定める――書く前に頭に入れておきたいこと

▶書く目的は明確になっていますか?

▶考える時間を確保していますか?

●材料を見極める――書くための情報・資料の扱い方

▶都合のいい情報ばかり集めていませんか?

▶情報を鵜呑みにしていませんか?

▶あなたがもつ知識・常識は正確ですか?

▶分かった気になっていませんか?

▶安易にストーリーをつくりあげていませんか?

●相手を見据える――書くときに意識したいポイント

▶読み手をイメージできていますか?

▶書けば読まれると思っていませんか?

▶話すように書けばいいと思っていませんか?

▶読みやすさに気を遣っていますか?

▶他人の視点でチェックできますか?

●自分を見張る

▶目的を見定める、材料を見極める、相手を見据える――が実践できていますか?

「いかなる著名な作家でも、初めから完璧な文章は書けません。何度も読み返し、推敲を重ね、修正を繰り返しながら作品を仕上げていきます。うまく書くことよりも、うまく修正することが『悪文』を避けるための極意だと言えます。作成中に『悪文』を避けられるように気をつけることよりも、節目で『悪文』をいかに的確に修正していくかが大切だということを頭に入れておいてください」。