AIは意識を持つか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3310)】
キリ(写真1、2)、トチノキ(写真3)、ベニバナトチノキ(写真4~6)、ヤマボウシ(写真7)が咲いています。カンヒザクラ(写真8)が実を付けています。我が家の庭師(女房)から、ジャーマンアイリス(写真12~14)、バラ(写真15、16)が咲き出したわよ、との報告あり。
閑話休題、『脳を開けても心はなかった――正統派科学者が意識研究に走るわけ』(青野由利著、築地書館)では、世界の意識研究の過去・現在・未来が考察されています。
個人的に、とりわけ興味深いのは、●機械論的な決定論への賛否、●AIは意識を持つかの論争、●意識研究者の派閥――の3つです。
●機械論的な決定論への賛否
▶機械論的決定論(ルネ・デカルト、アイザック・ニュートン)
▶反・機械論的決定論(アルバート・アインシュタインの相対性理論、ヴェルナー・ハイゼンベルクの不確定性原理、クルト・ゲーデルの不完全性定理)
因みに、私は「世界は自然の法則に従って動いている巨大な機械」という機械論的決定論を支持しています。
●AIは意識を持つかの論争
AIが意識を持つ、持たないの論争を俯瞰的に眺めて、私は「AIは意識を持たない」と考えるに至りました。
面白いのは、著者がチャットGPTに「チャットGPTは意識を持つことがあるか?」と聞いていることです。その答えは「生成AIは人間のような主観的な意識を持つことはない」というものでした。
●意識研究者の派閥
▶「あなた(意識)って、神経細胞の塊にすぎないのよ」派(フランシス・クリック、クリストフ・コッホら)
▶「問題はむずかしい」派(デビッド・チャルマーズら)
▶「コンピュータだって意識を持つ」派(ダニエル・デネット、マービン・ミンスキーら)
▶「認知心理学」派
▶「複雑系創発」派(アーウィン・スコットら)
▶「量子力学」派(ロジャー・ペンローズ、スチュワート・ハメロフら)
▶「神秘主義」派
▶「超心理学」派