厚労省を定年退職した男が、思いがけず、忘れられない女性と21年ぶりに再会するが･･･　･･･【情熱的読書人間のないしょ話（3315）】

雨の古墳公園は静寂に包まれています。ジャーマンアイリス（写真5～10）が咲いています。

閑話休題、コミックス『黄昏流星群（71）――もてなしの星』（弘兼憲史著、小学館）に収められている「もてなしの星」は、3年前に厚労省を定年退職したノンキャリの湯原昌弘が、思いがけない女性と21年ぶりに再会するところから物語が幕を開けます。

湯原は、当時、半玉をしていたその女性と一夜を共にしたことがあるのです。

今は小料理屋の女将をしている彼女は、あの一夜のことなど覚えていないだろうと湯原は思ったのだが、彼女も忘れていなかったのです。

15年前に離婚して独り身の湯原と樋口綾子の付き合いが始まります。ところが、思いもかけない疑獄事件に巻き込まれてしまいます。8年前の事件を追っていた記者が惨殺され、事件の舞台となった老舗料亭の女将は事故死、さらに、綾子のパトロンの男性が撲殺され、綾子の店が放火で全焼と、芸妓として疑獄事件の現場に居合わせた綾子の身にも魔の手が迫ります。

綾子と、綾子を匿う湯原の運命は･･･。

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