不運続きの男が乗った不思議なタクシーの運転手は、運を転ずる運転者だった・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3317)】
ノムラモミジ(写真1)の赤い葉が目を惹きます。エゴノキ(写真2、3)、トキワサンザシ(写真4)、バラ(写真5)、アロエ・バルバデンシス(写真6)、ラヴェンダー(写真7)、ウケザキクンシラン(写真8)が咲いています。イチゴ(写真9)が実を付けています。私が見逃してしまったものを撮影助手(女房)が見つけることがしょっちゅうあります。何か見つけたのかな? カワウ(写真11)、キタキチョウ(写真12)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は11,401でした。
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閑話休題、私がここまでやってこられたのは運97%、努力3%と考えています。その運というものを深く考えさせられる小説に出くわしました。『運転者――未来を変える過去からの使者』(喜多川泰著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)がそれです。
仕事でも家庭でも実家でも不運続きの45歳の生命保険の営業職・岡田修一は、たまたま乗った不思議なタクシーの運転手から、いろいろなことを言われます。
「運が劇的に変わる時、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。逆に、機嫌が悪いと、アンテナは働かない。だから、最高の運気がやってきているのに、すべての運が逃げていっちゃうんです」。
「運は『いい』か『悪い』で表現するものじゃないんですよ。『使う』『貯める』で表現するものなんです。先に『貯める』があって、ある程度貯まったら『使う』ができる。運は後払いです。何もしてないのにいいことが起こったりしないんです。周囲から『運がいい』と思われている人は、貯まったから使っただけです」。
「自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰にもわかりませんよ。どんなことが起こっても、起こったことを、自分の人生において必要だった大切な経験にしていくこと、それが『生きる』ってことです。長い目で見たら、報われない努力なんてありません。あまりにも短い期間の努力で結果が出ることを期待しすぎているだけです」。
この運転手は、運を転ずる運転者だったのです。
実は、運についてさらに深い考え方が運転者から語られるのだが、それは読んでのお楽しみ。