日本の仏教について、頭の中を整理するのに最適な一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3440)】
【読書の森 2024年9月13日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3440)
スパティフィラムが咲いています。
閑話休題、「歴史道(Vol.35)――日本の仏教1500年史」は、日本の仏教に関心を抱いている者にとって、頭の中を整理するのに最適な一冊です。
●仏教の開祖・釈迦の教えの核心は、「人は必ず死ぬことを直視せよ」だと喝破しています。
●仏教の13宗派が一覧表にまとめられています。
▶奈良仏教=法相宗(道昭)、華厳宗(良弁)、律宗(鑑真)
▶天台系=天台宗(最澄)
▶真言系=真言宗(空海)
▶浄土系=浄土宗(法然)、浄土真宗(親鸞)、時宗(一遍)、融通念佛宗(良忍)
▶禅系=臨済宗(栄西)、曹洞宗(道元)、黄檗宗(隠元)
▶日蓮系=日蓮宗(日蓮)
●各宗派の開祖たちの生涯と教えが簡潔に示されています。
▶最澄の教え=教相判釈、円頓止観、四宗相承、一乗思想
▶法然の教え=選択、一念往生
▶親鸞の教え=信心為本、他力本願、悪人正機、肉食妻帯
▶栄西の教え=公案
▶道元の教え=只管打坐
▶日蓮の教え=題目、五義、三大秘宝
「完全保存版」と銘打っているだけのことがある充実度です。