日本の子供たち全員に読んでもらいたい本に出会いました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3452)】
筑波山(写真1)が望める茨城の「葛城の森」での植物観察会に参加しました。ススキの根に寄生するナンバンギセル(写真2、3)、アズキ(小豆)の原種のヤブツルアズキ(写真4~8)をカメラに収めました。ヤブツルアズキの実を手にした瞬間、弾けて種が飛び出しました(写真6)。植物学者と小さな将来の植物学者がヤブツルアズキの根粒を手にしています(写真7、8)。実が「引っ付き虫」と呼ばれる植物――ヌスビトハギ(写真9、10)、アレチヌスビトハギ(写真10~12)、キンミズヒキ(写真13)、イノコヅチ(写真14)、チヂミザサ(写真15、16)――を観察しました。写真10の手前がヌスビトハギ、後方がアレチヌスビトハギの実です。因みに、本日の歩数は14,061でした。
閑話休題、日本の子供たち全員に読んでもらいたい本に出会いました。
『おこりじぞう』(山口勇子著、四国五郎絵、新日本出版社)は、広島で被爆して、地蔵の前で命が絶えた女の子と「わらいじぞう」の物語です。
広島の、ある横町の小さな石じぞうは、顔が笑っているように見えるので、「わらいじぞう」と呼ばれていました。
被爆した「女の子は、石じぞうのところまで、ゆらゆらと たどりつきました。けれど もう、ひと足も すすめなくなったのか、すわりこんでしまいました」。
「女の子は、石じぞうを みつめて、『みず、・・・ねえ、・・・みず』と いいます」。
「石じぞうの にらみつけた 目だまから、ぽとり、と なみだの たまが こぼれたのです」。
「それから つぎつぎに なみだは ぽとぽと、ころころと ころがって、女の子の 口の なかに とびこみました」。
やがて、女の子はぴくりとも動かなくなりました。
その後、この地蔵が「おこりじぞう」と呼ばれるようになったいきさつは、本書の続きを読んでください。