小説の主人公たちが暮らしているキャクストン私設図書館を、あなたは訪れたことがありますか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3552)】
【読書の森 2024年12月26日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3552)
ハクセキレイ(写真1)、オナガ(写真2、3)、キジバト(写真4)、ハシビロガモの雄(写真5)、マガモの雄と雌(写真6)、オナガガモの雄(写真7)をカメラに収めました。キンカン(写真8、9)が実を付けています。
閑話休題、『キャクストン私設図書館』(ジョン・コナリー著、田内志文訳、創元推理文庫)に収められている『キャクストン私設図書館』は、読書歴75年の私にとって、何度でも読み返したい本のトップ10に入る作品となりました。
妻も恋人もなく、本だけを愛する36歳のバージャー氏が後を追った『アンナ・カレーニナ』のの悲劇のヒロイン、アンナ・カレーニナを思わせる女性が入っていった古びた大きな建物、そのドアの上に積まれた煉瓦には「キャクストン私設図書館&書物保管庫」と刻まれているではありませんか。
その図書館の司書と名乗る老人ギデオン氏から、この図書館には小説の主人公たちが暮らしているという、俄には信じられない話を聞かされます。
やがて、キャクストン私設図書館で、世の中がひっくり返りかねない大変なことが起こります。
この何とも不思議な、かつ魅力的な作品に出会えた幸運に感謝しています。