榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

カーナビはなぜ位置が分かるの?・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3583)】

【読書の森 2025年1月25日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3583)

町会の①心肺蘇生法(胸骨圧迫<心臓マッサージ>)、AED(自動体外式除細動器)操作法、乳幼児救命法の講習会、②発電機操作の講習会――が開催されました。実際に操作を体験することで自信が持てました。

閑話休題、『そのギモン、カガクのチカラで答えます』(日本経済新聞社編集サイエンスグループ編、日経サイエンス)は、親子で楽しく学びながら理系力アップできる一冊です。

からだのギモン、地球・宇宙のギモン、陸の動物のギモン、海の生物のギモン、天気のギモン、食べ物のギモン、テクノロジーのギモン、くらしのギモン――の計60の質疑応答が分かり易く説明されています。

例えば――
●ゴキブリ退治に液体洗剤が効くのはなぜ?
液体洗剤に含まれている界面活性剤の働きでゴキブリの気門から入った洗剤が気門を塞ぐので、ゴキブリは窒息して死んでしまうというのです。

「博士からひとこと」のコーナーで、昆虫の血が赤くないのは、血液の中に赤血球がないからだと解説されています。

●草や花はどうやって太陽の方を向くの?
茎の先っぽに光を感じるセンサーがついているからだというのです。

「博士からひとこと」には、茎の先のオーキシンという成長ホルモンが植物にとって大事な役割を果たしているが、ダーウィンが1880年にその存在を予言していたと記されています。

●ポケGOやカーナビはなぜ位置が分かるの?
4つの衛星からの電波を目印にしているというのです。地球のどこにいても使えるようにしたのがアメリカのGPSで、アメリカ以外の国々も同じような衛星を打ち上げています。

「博士からひとこと」では、日本でも「みちびき」という日本版GPSが誤差数センチまで進化しつつあると追加説明されています。

――大人がこっそり読んで、子供の質問に備えるという使い方も可能です。