映画館の暗闇から井上ひさしは生まれた・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3636)】
イソヒヨドリの雄(写真1、2)、何か用?という感じでこちらを向いたヒバリ(写真3~5)、ベニシジミ(写真6)をカメラに収めました。ハクモクレン(写真7~9)、フサアカシア(別名:ミモザ。写真10、11)が咲いています。ジンチョウゲ(写真12)、シロバナジンチョウゲ(写真13、14)が芳香を放っています。因みに、本日の歩数は11,567でした。
閑話休題、敬愛する井上ひさしの人物像については、それなりに通じているつもりだったが、迂闊にも、映画大好き人間だったことは知りませんでした。
『井上ひさし外伝――映画の夢を追って』(植田紗加栄著、河出書房新社)には、井上の映画愛が溢れています。
●小中学校時代は野球と映画に熱中した。
●敗戦の2年前、山形の隣家に、2歳年下のまたいとこの美少女が東京から疎開してきた。後の白川由美である。
●高校時代は映画に没頭した。
●井上の自伝的青春小説『青葉繁れる』に登場する仙台一高生たちの憧れのマドンナ、宮城二女高生のモデルは東京から疎開してきていた若尾文子であるが、小説では虚構が交えられている(中学2年の時、映画『一粒の麦』で女教師を演じた若尾文子の凛とした容貌と口調に魅せられて以来、若尾は私の憧れの女性になりました)。
●上智大生時代、大根女優といわれたキム・ノヴァックに夢中になった(私事ながら、私も若い頃、キム・ノヴァックに悩殺されたことを懐かしく思い出しました)。
●井上は映画監督になりたかったが、その夢は実現できなかった。
●井上にとっての洋画ベスト10
①ミラノの奇蹟、②昼下りの情事、③シェーン、④第十七捕虜収容所、⑤虹を掴む男、⑥天井桟敷の人々、⑦お熱いのがお好き、⑧パリのアメリカ人、⑨雨に唄えば、⑩スパルタカス。
●井上の好きな外国人女優
『昼下りの情事』のオードリー・ヘップバーンと、『お熱いのがお好き』のマリリン・モンロー。
●井上にとっての邦画ベスト10
①七人の侍、②天国と地獄、③生きる、④人情紙風船、⑤姿三四郎、⑥わが青春に悔なし、⑦ゆきゆきて、神軍、⑧一人息子、⑨豚と軍艦、⑩盗まれた欲情。
●井上の好きな日本人女優
圧倒的に高峰秀子(私も高峰秀子大好き人間です)。
●井上自身が<うーん、結局、映画は黒澤さんとチャップリンのものなんだなあ。チャップリン映画の中ですきなのは『ライムライト』>と語っている(私事に亘るが、私も『ライムライト』が大好きです)。