「君は悲しそうだね」、「そう言った男の人は初めて。いつも幸せそうだって言われてるわ」・・・【山椒読書論(244)】
【amazon DVD『荒馬と女』 カスタマーレビュー 2013年7月28日】
山椒読書論(244)
「君は悲しそうだね」
「そう言った男の人は初めて。いつも幸せそうだって言われてるわ」
「それは君が男を幸せにするからだよ」
これは、『セールスマンの死』などで知られる劇作家、アーサー・ミラーが、妻のマリリン・モーローのために書き下ろした映画『荒馬と女』のシナリオの一節である。モンローの魅力を直に感じていたミラーだからこそ書けた洒落た台詞だと思う。
しかし、映画通の和田誠の『お楽しみはこれからだ PART4』によれば、この映画が封切られた頃には、二人は離婚してしまったという。さらに、映画でこの台詞を交わしたクラーク・ゲイブルとモンローにとっては、これが遺作となってしまったという。
映像は、DVD『荒馬と女』(ジョン・ヒューストン監督、マリリン・モンロー、クラーク・ゲイブル出演、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント)で見ることができる。