Boys,be ambitious.(青年よ、大志を抱け)・・・【ことばのオアシス(10)】
【薬事日報 2009年8月19日号】
ことばのオアシス(10)
Boys,be ambitious.(青年よ、大志を抱け)
――ウィリアム・スミス・クラーク
札幌農学校(現在の北海道大学)での8カ月間の任務を終えたウィリアム・スミス・クラークは、1877年4月16日、米国に帰国するため生徒たちに別れを告げる。
「クラーク先生はヒラリと馬背に跨り、”Boys,be ambitious.”と叫ぶなり長鞭を馬腹にあて、雪泥を蹴って疎林のかなたへ姿をかき消された」と、教え子の一人、大島正健が書き残している。
クラークは波瀾万丈の人生を送った人物であるが、臨終を看取った牧師に「我が生涯での慰めは日本のサッポロにいた8カ月だけです」と語ったといわれる。
戻る | 「ことばのオアシス」一覧 | トップページ