「愛子天皇待望論」がわきあがっている理由・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3680)】
【読書の森 2025年4月29日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3680)
東京・杉並の高円寺を巡る散歩会に参加しました。高円寺(写真1~6)、長仙寺(写真7~12)、西照寺(写真13~17)を訪れました。因みに、本日の歩数は20,591でした。
閑話休題、『日本人にとって皇室とは何か』(島田裕巳著、プレジデント社)は、●なぜ今、皇室継承は危機に陥ったのか? ●なぜ今、皇室継承は男系男子に限られるのか? ●なぜ今、「愛子天皇」が求められているのか?――を考える材料を与えてくれます。
●「愛子天皇待望論」がわきあがっている
その一例として、高森明勅が挙げる5つの理由が引用されています。
① 女性天皇を排除する現在の皇位継承ルールでは、皇室そのものが存続できなくなる。
② 天皇は「国民統合の象徴」。その象徴に男性しかなれないルールは、いびつである、
③ 天皇の後継者は、天皇との血縁が最も近く、おそばで感化・薫陶を受けた方がふさわしい。
④ 天皇という地位は「国民の総意」に基づくべき。国民の気持ちを無視してよいのか。
⑤ 「ジェンダー平等」は、現代における普遍的な価値観である。
●男系男子での皇位継承はフィクションである
皇位が男系男子によってのみ継承されるべきという考え方は、明治になって打ち出されたものである。男系男子での皇位継承は、フィクションである。
私は、女性天皇も女系天皇も認められるべきと考えています。
▶女性天皇=女性の天皇。
▶女系天皇=先代の天皇が女性であった場合の皇位継承者。従って、その皇位継承者は男性天皇のケースも女性天皇のケースもあり得る。