幕末・明治時代に日本を訪れた外国人がびっくりしたこととは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3292)】
ツバメ(写真1、2)、キタキチョウ(写真3)、ゼンマイ(写真4、5)をカメラに収めました。モモ(写真6)、ムベ(写真7)、グレヴィレア‘プーリング・クウィーン’(写真8)、ラッパズイセン(写真9、10)、スノウフレイク(スズランズイセン。写真11、12)が咲いています。我が家の庭師(女房)から、オダマキ(写真13、14)、ラナンキュラス(写真15)が咲き出したわよ、との報告あり。
閑話休題、『外国人が見た幕末明治の仰天ニッポン』(ロム・インターナショナル著、河出書房新社)では、幕末・明治時代に日本を訪れた外国人がどういうことに驚いたかが、図・写真とともに示されています。私たち日本人にとっては至極当たり前のことに外国人が驚いたという、その思考回路に驚かされてしまった私。
その事例は枚挙に暇がありません。
●日本は花を愛で珍種を偏愛する、世界でも稀な園芸超大国だった。
●日本では左側通行が定着していた。
●日本の田畑には雑草が一本もないと、「職人技」で手入れされた美しい耕地が外国人に絶賛された。
●日本には泥棒や強盗がほとんどいないと、治安のよさに外国人の誰もが舌を巻いた。
●日本人は大の風呂好きな、世界一清潔な国民だ。
●読み書きができる日本の庶民層の文化水準の高さに外国人は驚いた。
●日本人は貧しく苦しい生活であっても、満ち足りているように外国人には見えた。
●日本の庶民たちは真面目によく働くが、遊ぶ時はとことん楽しんでいた。
●実直で正直、金銭に綺麗と、日本人の道徳心が外国人に称賛された。
●日本人の対価を求めない真心と気遣いに、外国人は心の底から感心した。
●「貧しくとも貧困ではない」日本人の暮らしを見て、質素倹約は一種の美学だと外国人は評価した。
●全裸の男女が混浴する日本の光景は、外国人には理解不能だった。
●公然と行われている日本の妾制度に、外国人は目を丸くした。
●強く優しく、甲斐甲斐しい明治の女性に、外国人は称賛を惜しまなかった。
●僧侶や武士、庶民にまではびこる、おおっぴらな日本人の男色に、外国人は驚愕した。
●虐待などはほとんどない日本は、子供が世界一幸福な国だ。
●日本の職人たちの鮮やかな仕事ぶりに、外国人の誰もが魅せられた。
好奇心を満足させてくれるだけでなく、私たちが現在の日本を考えるきっかけを与えてくれる一冊です。