榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

アトランティスは地中海にあった?・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3617)】

【読書の森 2025年3月1日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3617)

千葉・松戸の「囲いやまの森」の里山保全活動を見学しました。伐採でスギが切り倒された瞬間は迫力十分!(写真3~7) ナラ枯れで倒れたコナラ(写真9、10)、ケンポナシ(写真15)、ヤマユリ(写真16、17)、オオイヌノフグリ(写真18)、お土産にもらったフキノトウ(写真19)、カブトムシの糞が積もっている箇所を少し掘ったら出てきたカブトムシの幼虫(写真20、21)、キタキチョウ(写真22)、ヒヨドリ(写真23)、タヌキが食いちぎった紐(写真22)をカメラに収めました。カブトムシの幼虫は、撮影後、土中に戻しました。今回の見学を通じ、「森の力=森を愛する人々の力」だと強く感じました。因みに、本日の歩数は11,863でした。

閑話休題、『図解 ジオ・ヒストリア――長期変動の世界史が語る衝撃の事実!!』(茂木誠著、笠間書院)で、とりわけ興味深いのは、●トバ・カタストロフ理論、●アトランティスは地中海にあった? ●太陽は超巨大な核融合原子炉?――の3つです。

●ドバ・カタストロフ理論
約7万年前に起こったスマトラ島のトバ火山の破局噴火によって、大量の粉塵が成層圏に達した結果、一気に寒冷化が進み、地球は最後の氷河期(ヴュルム氷期)に突入した。それまで世界にはさまざまな種類の原人が住んでいたが、この時の寒冷化で大半が絶滅してしまった。東アフリカに住んでいたホモ・サピエンスも1万人程度まで激減するが生き残り、このあとアフリカを出て世界を支配するようになった、という仮説がトバ・カタストロフ理論である。

●アトランティスは地中海にあった?
アトランティスの所在地を大西洋ではなく地中海と想定すれば、どこかの島国が火山噴火か津波の影響で海中に没した、という可能性は十分に考えられる。その有力候補に挙がっているのが、サントリーニ火山の大噴火である。紀元前1610年前後に起こったサントリーニの巨大噴火によって山体が吹き飛んで海中に没し、外輪山の山頂部分が残ったのが、現在のサントリーニ島である。アトランティス伝説は、その時の記憶が神話化されたものかもしれない。

●太陽は超巨大な核融合原子炉?
核融合反応が起こっている太陽は、超巨大な核融合原子炉を持っているのと同じこと。核融合は強烈な光と熱を発し、そのほんの一部が1億5000万kmかなたの地球に届き、温めてきた。その恩恵を受けて、生命が誕生したのだ。太陽の水素が全てヘリウムに転換して「燃え尽きれば」、地球の生命は死滅するが、それまで、あと100万年の猶予があると天文学者は計算している。