ニーチェさん、あなたの謎かけは、少々まどろっこし過ぎたのではありませんか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3829)】
オオシオカラトンボの交尾(写真1)、不鮮明だが、シオカラトンボの交尾(写真2)、ノシメトンボ(写真3)、ツチイナゴ(写真4)、その幼虫(写真5)、シダ類のテリハヤブソテツ(写真6、7)をカメラに収めました。クサギ(写真8、9)が実を付けています。トチノキの実(写真10、11)が落下しています。ハス田は、こんなふうになっています(写真13)。
閑話休題、『ニーチェ』(フリードリヒ・ウィルヘルム・ニーチェ著、手塚富雄責任編集、中央公論社・世界の名著)に収められている『ツァラトゥストラ』(手塚富雄訳)を読み終えた時、ニーチェさん、あなたの謎かけは、少々まどろっこし過ぎたのではありませんか、と呟いてしまいました。
あなたの分身であるツァラトゥストラを通じて、そして、これらもあなたの分身である「二人の王」、「退職した法王」、「悪い魔術師」、「進んでなった乞食」、「みずから影と名のるさすらいびと」、「老いた予言者」、「知的良心の所有者」、「最も醜い人間」――などを通じて、「神は死んだ」今、我々は「超人」となり、「永劫(永遠)回帰」思想のもと、前向きに生きていかねばならない――ということを主張したかったこと、そして、このことを読者自身にも考えてもらいたかったのだということは、よく分かりますが。読者の興味を惹きつけるために、謎かけの形をとり、戯曲的装置や詩、箴言を総動員したことも。
ニーチェさん、あなたが一番言いたかったのは、最後の最後の最後に明かされる、この言葉ですね!「『これが――生だったのか』。わたしは死に向かって言おう。『よし! それならもう一度』」。
このニーチェへの語りかけを書き上げてから、ChatGPT5に「ニーチェが『ツァラトゥストラはこう言った』で一番言いたかった「永遠回帰」思想を、280字で表現してください」と依頼しました。1~2秒後に、「ニーチェの『永遠回帰』とは、世界の出来事が無限に繰り返され、同じ人生を再び生きることを肯定できるかという思想実験です。過去も未来も必然の環に組み込まれ、一瞬の選択が永遠に反復するその重さを受け入れ、なお『然り』と言える者こそ、運命を愛し、力強く生を生き抜く超人への道を歩むのです」という答えが返ってきました。う~む、ChatGPT5よ、お主、できるな!