榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

日航123便墜落事件――マスメディアが報じなかった驚愕の新事実とは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3885)】

【読書の森 2025年11月11日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3885)

朝焼け(写真1)。不鮮明だが、キセキレイ(写真2、3)、カワラヒワ(写真4、5)の群れ、コガモの雄(写真6)、雄のエクリプス(写真7)、雌(写真8)、ハシビロガモの雌(写真9~12)をカメラに収めました。我が家の庭の片隅で、ホトトギス(写真13)がひっそりと咲いています。

閑話休題、私は青山透子の「日航123便墜落事件・自衛隊誤射説」に与していません。それだからこそ、「圧力隔壁破損説」を覆すに足る重要な新事実が提示されていないか、発刊されるたびに青山の著作をチェックしているのです。

隠された遺体――日航123便墜落事件』(青山透子著、河出書房新社)では、著者のいう「マスメディアが報じなかった驚愕の新事実」が詳細に綴られています。

日航機墜落事故から15年後の2000年3月3日に発行された群馬県藤岡市の多野総合病院(現・公立藤岡総合病院)で働いていた看護師たちの日航機事故追悼文集が青山のもとに送られてきました。この病院は生存者全員が運び込まれた病院です。

一人の看護師の体験記を読んで、「これは今まで埋もれていた真実ではないか」と考えた青山は、当時、多野総合病院の外科病棟勤務の看護師であった86歳の女性を取材すべく訪れます。

その結果、下記6項目が明らかになったというのです。
▶機長さんは検死初日の14日に、すでに発見されていた。
▶機長さんの遺体は、他の乗客とは異なる上等な柄入りの毛布に包まれており、全身が裸の状態で、手足頭も全身がそろっていた。焼け焦げてはいなかった。
▶警察官が「これは機長ですので司法解剖を行いますから、清拭のみでお願いします」と言った。
▶機長の裸の遺体の背中にアルミの棒が目印のように付いてあった。
▶頭頂部が欠損しているにもかかわらず、乗客用の黄色い酸素マスクが頭にしっかりと被せられていた。
▶機長さんの棺は、一般とは異なる入り口から入り、一般とは異なる出口から出て行った。

「この貴重な証言はけして無駄にはしないと、私は心に誓った」。

「自衛隊は真っ先に制服姿の機長を山中で発見した。目印のためにアルミの棒を軽く突き刺した。乗客用ではない別の毛布に包み、山から降ろし、他の遺体と区別をして収容した。自衛隊のヘリで移動中、高浜機長の制服の中に、なにかしら不都合なものを発見し、藤岡体育館の校庭に降りる前にヘリの中で取り去り、結婚指輪だけ目印として残した。所持品も制服も自衛隊が持ち去った。さらに夜遅くまで待ち、医師と看護婦が少数になった深夜の時間帯を見計らって、関係者入り口から運び入れた。そのとき、自衛隊員が警察官に『機長だから司法解剖に回してください』と告げた。裸体に疑問をもたれないようにするため、少人数で検死を行った」。

自衛隊が組織ぐるみで機長の遺体を隠そうとしたのはなぜか。「海上自衛隊出身の高浜機長は、自衛隊のミサイル訓練を事前に知っていたとすると、その事実を示すメモや指令書など、なにかしら訓練の証拠となるものが見つかっては都合が悪い。そこで自衛隊は遺体搬送中に制服をすべてはぎ取ったのではないか。不都合なものが医師や事故調査委員会にみられないようにするには、ヘリコプターで輸送中に身の回りの物品をすべてはぎ取ってしまうのが一番手っ取り早い」と、青山は推理しています。