江戸時代の切絵図と現代の地図を見比べながら、大江戸をぶらりぶらり歩こう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3914)】
12日間、通った甲斐があり、遂に、コウノトリの番(つがい)をカメラに収めることができました。3時間ほど送電鉄塔の天辺で日光浴・羽繕いをして、飛び去っていきました(写真1~10)。ヒマラヤスギの落下した球果の先端はバラの花のような形をしているので「シダーローズ」と呼ばれます(写真11)。ハス田に氷が張っています(写真13)。因みに、本日の歩数は9,522でした。














閑話休題、『古地図であるく 大江戸散歩地図』(武田憲人編、交通新聞社)は、古地図――江戸の町を分割して作った切絵図29点と、現代の地図を見比べながら、大江戸をぶらりぶらり歩こうという、工夫を凝らした一冊です。
切絵図は麹町にあった金鱗堂が出版したもので、鮮やかな多色刷り――白は武家で、灰色は町家、赤は寺社で、緑は田畑――が特徴です。
●皇居周辺――松の大廊下跡(忠臣蔵はここから始まった)
●日比谷・赤坂――日比谷公園(伊達政宗はこの地にあった上屋敷で死去した)
●九段下・水道橋・神田――曲亭馬琴硯の井戸跡(『南総里見八犬伝』の著者・曲亭馬琴が居住した地)
●日本橋・人形町――伝馬町牢屋敷跡(吉田松陰が処刑された地)
●佃・築地・銀座――蘭学事始地碑(藩医で蘭学者でもあった前野良沢が杉田玄白、中川淳庵、桂川甫周らとともに『解体新書』翻訳に当たった)。
●霞が関・虎ノ門・赤坂――勝安房邸跡(勝海舟と坂本龍馬の像が立つ)
●四ツ谷・新宿――新宿歴史博物館(内藤新宿を再現した精巧なミニチュア模型)
●市ケ谷・神楽坂――試衛館跡(新選組局長・近藤勇の道場)
●護国寺・早稲田・雑司が谷――関口芭蕉庵(芭蕉を偲ぶ旧居跡)
●茗荷谷・小石川・春日――小石川植物園(養生所の医師・小川笙船は、山本周五郎の『赤ひげ診療譚』の赤ひげ先生のモデルになった)
●浅草・南千住・三ノ輪――小塚原刑場跡(回向院)(鈴ヶ森と並ぶ江戸の二大刑場)
●両国・亀戸――吉良邸跡(赤穂浪士47名が討ち入りした吉良上野介の屋敷跡)
●門前仲町・清澄・深川――長谷川平蔵・遠山金四郎住居跡(長谷川平蔵の屋敷に遠山金四郎が移り住んだ)
●青山・澁谷・神宮前――梅窓院(青山通りから望む竹林が印象的)
あちこち、ぶらぶらしたくなりました。
