自分が知らないうちに他人にとっての魔となっていた!・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3948)】
【読書の森 2026年1月7日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3948)
枝被りだが、エナガ(写真1)、ツグミ(写真2)、手前からアオサギ、コサギ、ダイサギの揃い踏み(写真3)、オオタカの食痕と思われるもの(写真4)をカメラに収めました。竹けん玉に挑戦し、見事に成功(写真5)。












閑話休題、『深沢七郎集(第六巻)』に収められている『報酬』は、自分が知らないうちに他人にとっての魔となっていたという短篇小説です。
「ころげるような危険な花の坂道は、魔への報酬かもしれない。ぐーっと、アクセルにちからがはいった。どーんと、山へくるまが突っ込んだ。すーっと、魔はドアから出てきた」という結びは、いかにも深沢七郎ワールドそのものです。
個人的にいちゃもんをつけたいのは、本筋ではないが、キジバトについての記述です。「キジバトというのは、家バトや、伝書鳩が、放たれたり、逃げたりして、野バトと交合してできた種類でしっぽの羽根にシマがあって、キジという名はついているがハトなのだ」。「ハト(=キジバト)の肉を食べるものはいないということだった。『まずくて、まずくて』と言われている」。深沢さんよ、いい加減なことを言っては困るぜ! 家バトや伝書鳩と呼ばれるドバト(カワラバト)とキジバトは別種だぜ。そして、キジバトの肉は砂糖と醤油のたれを付けて焼くと非常に美味なことを知らないのか! これでは、私が深沢にとっての魔になってしまいましたね。
