養老孟司の自伝風の本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3960)】
【読書の森 2026年1月17日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3960)
朝から夕まで、我が家の餌台は、スズメ(写真1~3)、シジュウカラ(写真4~7)、メジロ(写真8~11)たちで大賑わい。













閑話休題、正直言って、養老孟司の著作をいくつか読んできて、その上から目線の独断的な言い方に違和感を覚えていたが、今回、『なるようになる。――僕はこんなふうに生きてきた』(養老孟司著、鵜飼哲夫聞き手、中央公論新社)を読み終えて、誤解していたことに気づきました。
著者の言う「自伝風の本」の本書では、著者のこれまでの考え方、生き方が率直に語られています。
とりわけ印象深いのは、●バカの壁、●適当でいい、●体を動かす――の3つです。
●バカの壁
どんな人もなんらかのフィルターをかけてものを見ているから、フィルターを時々交換しないと自分の見方に溺れてしまい、馬鹿の壁は高くなる。
自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在している。
●適当でいい
先のことはやってみなけりゃ、わからない。不安があって当たり前。
今は、機械とか道具とか他人に頼りすぎているから、ものごとの限度がわからない人が多い。もう、そんな欲張ってばかりではいけない。適当でいいんじゃないか。
なるべくしてなる。病気だって自然現象だから、なるようになる、と思っている。老いや病を敵視する人も意外に多いけれど、歳を取れば、老いるのは当たり前だし、いつかは必ず死ぬ。人の致死率は100パーセントで、この先どうなるかは、なりゆきである。
●体を動かす
体を動かし、理屈通りにならない自然に接し、入力する感覚を広げることが大切。
