江戸川乱歩の幻の原稿が収められているかもしれない金庫を開ける暗証文字を突き止めようとする栞子と、母・智恵子の謎解き競争・・・【情熱的読書人間のないしょ話(4004)】
マンサク(写真1)、アカマンサク(写真2)、サンシュユ(写真3~5)、カワヅザクラ(写真6。撮影助手<女房>撮影。)、ツバキカンザクラ(写真7,8)、ハナモモ(写真9)をカメラに収めました。裸眼視力1.2の撮影助手が、ほら、あそこと指さす先にキタテハ(写真10)が。因みに、本日の歩数は10,006でした。














閑話休題、『ビブリア古書堂の事件手帖(4)――栞子さんと二つの顔』(三上延著、メディアワークス文庫)では、幻の原稿とされる『押絵と旅する男』(江戸川乱歩著)の第一稿の謎に、並外れた古書の知識と洞察力を有するビブリア古書堂店主・篠川栞子が挑戦します。
来城慶子から、開かずの金庫を開けてくれたら、慶子に遺された江戸川乱歩の貴重なコレクションの全てをビブリア古書堂に売ってくれるという条件が提示されたのです。しかし、金庫を開けるには、鍵を探し、暗証文字を突き止めるという難関が待ち構えています。
金庫の中に『押絵と旅する男』の第一稿が収められているのではないかという推理のもと、栞子は、栞子より古書に関する知識と経験が豊富な栞子の母・篠川智恵子との間で謎解き競争の火花を散らします。
「昭和四年に発表された幻想的な短編で、乱歩自身も深い愛着を持っていたそうです。ファンの間でも人気の高い、まさに代表作の一つですね」。
暗証文字に辿り着く過程は、エドガー・アラン・ポー張りの本格推理小説の趣があります。
個人的には、乱歩の「少年探偵団」シリーズの『大金塊』の登場に胸躍らせました。「わたしの母が鹿山さん(=乱歩コレクションの所有者)からお話を伺ったことがあったそうです。十一の時に初めて読んだ、少年向けの乱歩作品が自分の原点だ、と。昭和三年生まれの鹿山さんが十一歳の時・・・昭和十四年に『少年倶楽部』で連載されていたのが『大金塊』です」。
私は11歳の時に急性腎盂腎炎で慶應大学病院の小児科に長期入院し、母に『大金塊』を買ってきてもらいました。甘えん坊だった私は一人きりの外泊は初めてだったので、しいんと静まり返った夜の個室で、こわごわと『大金塊』を読んだことを懐かしく思い出しました。意気地なしだった私は、とても小林少年のようには活躍できないと落ち込んだことも思い出しました。
