榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

強烈などんでん返し3連発の『惨者面談』・・・【情熱的読書人間のないしょ話(4012)】

【読書の森 2026年3月6日号】 情熱的読書人間のないしょ話(4012)

ムクドリ(写真1)、カイツブリ(写真2)、コガモの雄と雌(写真3)、オカヨシガモの雄と雌(写真4)、バン(写真5~7)、オオバン(写真8)をカメラに収めました。カワヅザクラ(写真9~11)が咲いています。因みに、本日の歩数は8,787でした。

閑話休題、短篇集『♯真相をお話しします』(結城真一郎著、新潮文庫)に収められている『惨者面談』は、これでどうだと言わんばかりの強烈などんでん返し3連発の、実に驚くべき作品です。

中学受験の「家庭教師のアットホーム」のアルバイトで営業を担当している、東大3年生の片桐は、社長の指示で、「9月の全国模試で結果が散々だった小6の男の子に家庭教師を付けたい」という矢野家を訪問します。志望校は御三家(麻布、開成、武蔵)ということなので、麻布出身の片桐なら注文が取り易いだろうと、社長は言うのです。

「不気味なほど、しんと静まり返る矢野家。裏手に回ると、勝手口と思しき扉が少しだけ開いていた。いくぶん不用心だ。そのとき、突如として家の中から悲鳴ともつかぬ金切り声が響いた。何を叫んだのかはよく聴き取れなかったが、間違いなく女性が発したものだった」。

「『帰らないで、片桐先生。家庭教師のこと、もっと教えて・・・』。悠は懇願するように僕を見ていた。なぜだ。何を訊いても、ほとんどしゃべらなかった癖に、どうして今になって助け舟を? いったいぜんたい、何がどうなっているんだ」。

やがて、その謎が明らかになります。

後日、悠の父親・矢野慎一から、「まだこの事件には、片桐さんが知らない事実があります」と告げられます。これぞ、どんでん返し3連発だ!!!