榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

この世に一つしかない風変りな図書館に、完璧な美女がやって来た・・・【情熱的読書人間のないしょ話(4030)】

【読書の森 2026年3月23日号】 情熱的読書人間のないしょ話(4030)

我が家の餌台の常連たち――シジュウカラ、スズメ、メジロ。

閑話休題、『ビブリア古書堂の事件手帖(5)――栞子さんと繋がりの時』(三上延著、メディアワークス文庫)の巻末で登場する『愛のゆくえ』、栞子の説明を聞いて無性に読みたくなってしまいました。

愛のゆくえ』(リチャード・ブローティガン著、青木日出夫訳、ハヤカワepi文庫)は、この世に一つしかない風変りな図書館が舞台です。

決して勝ち組とは言えない人々が自分の一番大切な思いを綴った自筆本だけを保管する図書館なのです。

この図書館のたった一人の図書館員である31歳の「わたし」は、自筆本を持った人がいつ訪れてくるか分からないので、この図書館で寝泊まりしており、もう3年間も外に出ていません。

ある夜、自筆本を紙袋に入れて、若い女性がやって来ました。「その娘の顔はほんとうにデリケートだ。口、目、鼻、顎、頬の曲線、すべてが美しい。見つめるのが苦しいくらいだ。・・・娘の顔はとてもデリケートで完璧なのだが、そのいかにも脆そうな顔に比べて、彼女の肉体が異様に発達していたのである。とても大きな、豊かに成長した乳房、信じられないほど細い腰、広い、豊満なお尻、そしてそれはほっそりとした、長いすばらしい脚に続いていた。彼女の肉体はきわめて官能的で、欲望を喚起した。一方、その顔はボッティチェリ的で、邪念など入らないくらい清純そのものだった」。

この19歳の美女とわたしの、その後は・・・。

【追記】私は、ほぼ毎日、地元の図書館を訪れているが、たまには、こういう美形に会いたいものだと、不埒なことを考えてしまいました。