「エモい」浮世絵が楽しめる一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(4014)】
我が家の餌台の常連たち――シジュウカラ、スズメ、メジロ。















閑話休題、『エモい浮世絵図鑑』(岡部昌幸監修、ロム・インターナショナル編、三才ブックス)は、「エモい」をキーワードに多数の浮世絵が収録されている、楽しめる一冊です。
●きゅん(切なくて儚い浮世絵)
▶東海道五拾三次 蒲原夜之雪(歌川広重)=シーンと静まり返った雪の宿場で孤独な気持ちが胸に響く
▶歌撰恋之部 物思恋(喜多川歌麿)=道ならぬ恋、叶わぬ恋に打ちひしがれる奥様
●どきどき(ドラマティックな浮世絵)
▶奥州安達が原ひとつ家の図(月岡芳年)=鬼婆の恐怖! 逆さづりにされ絶体絶命の妊婦の絶望
▶夕立図(鈴木春信)=風のいたずらでセクシーさをアピールする絵暦
●ほれぼれ(優雅で美しい浮世絵)
▶青楼美人合姿鏡(北尾重政・勝川春章)=プライベートを覗き見したい・・・そんなガチ恋男性の願望に応えます!
▶東京二十景 芝増上寺(川瀬巴水)=白と赤を背景に歩く雪中の美女
●しみじみ(季節や自然の情緒を感じる浮世絵)
▶名所江戸百景 亀戸梅屋舗(歌川広重)=龍が横たわっているような梅の木の風景にゴッホも感動
▶冨嶽三十六景 駿州江尻(葛飾北斎)=猛烈な富士おろし! 強風に圧倒される旅人たち
▶名所江戸百景 大はしあたけの夕立(歌川広重)=雨音が聞こえてきそうな描写に心打たれる
▶十二月ノ内 文月廿六夜侍(歌川国貞)=江戸の女子会? お祭り騒ぎで月の出を待つ女性たち
●ぞわぞわ(幽玄で神秘的な浮世絵)
▶東京十二題 冬の月(戸山の原)(川瀬巴水)=冬の夜の静寂に満ちた世界に幻想的な月が浮かび上がる
▶婦人泊り客之図(喜多川歌麿)=蚊帳の向こうは別世界? 心をぞわっとさせる幽玄な美女たち
▶地獄大夫かいこつの遊戯をゆめに見る図(河鍋暁斎)=無数の骸骨と踊り戯れる地獄大夫に身の毛がよだつ
●にやにや(ユーモラスでほっこりする浮世絵)
▶東海道五拾三次 御油 旅人留女(歌川広重)=もはや拉致する勢い・・・強引すぎる客引き部隊
▶台所美人(喜多川歌麿)=働く女性こそ美しい・・・長屋の女房たちの井戸端会議
▶名所江戸百景 浅草田甫 酉の町詣(歌川広重)=夕焼けに染まる景色を眺めつつ窓辺で黄昏れる白猫
