榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

私の本たちとの付き合い方(その7)――取っておく本たちは、著者の五十音順に並べる・・・【情熱的読書人間のないしょ話(9)】

【恋する♥読書部 2014年3月20日号】 情熱的読書人間のないしょ話(9)

昼休みに女房から携帯メールが送られてきました。「野鳥の本はどこにありますか?」。「書斎のデスクの上か、大型本の本箱の一番下の段にありませんか?」と返信したところ、暫くして、「判明しました! カワラヒワでした(小鳥の絵文字)」というメールが来ました。我が家の庭の餌台には、毎日、シジュウカラ、スズメ、メジロ、ヒヨドリがやって来ます。その他、キジバト、ツバメ、コゲラ、ジョウビタキも訪れます。我が家の周辺では、ハクセキレイ、ムクドリ、ツグミ、オナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ドバトも見ることができます。季節によっては、ホトトギス、カッコウ、コジュケイの声で目を覚まします。上空を2mの翼を広げたアオサギが飛んでいきます。散策の途中で、ヒバリ、ウグイス、アカハラ、モズ、アオゲラ、カケス、キジ、オオタカ、カワセミを発見することもあります。女房は私のバード・ウォッチングの弟子ですが、カワラヒワが我が家を訪れたのは初めてのことなので、夕食の時はこの話で盛り上がりました。

閑話休題、読み終わった本のうち、取っておく本たちは、書斎の書棚に著者の五十音順に並べます。書斎は、ドア以外の四面を本箱で囲まれています。文庫本の本箱、新書判の本箱、単行本の本箱、大型本の本箱のそれぞれに、著者の五十音順に並べています。この著者の五十音順というルールが一番本を探し出し易いというのが、長い試行錯誤の期間を経て到達した私の結論です。

取っておきたい本はどんどん増えていくのに、本箱には限りがあるため、已むを得ず、半年に1回、入れ替え戦を行っています。半年の間に床にうずたかく積み上げられた新しい仲間と書棚に収まっている仲間との入れ替えです。その基準は、残された私の人生で、もう一度読みたくなる本か否かというシンプルなもので、購入時に何万円もした本でもこのルールを免れることはできません。入れ替え戦で負けた本たちには、ダンボールに詰められ、ブックオフに連行されるという悲しい運命が待ち受けているのです。