榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

日本に棲息する240種のチョウのクウォリティの高い生態写真集+図鑑・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1162)】

【amazon 『美しい日本の蝶図鑑』 カスタマーレビュー 2018年6月30日】 情熱的読書人間のないしょ話(1162)

千葉・流山の「流山ホタル野」主催のヘイケボタル幼虫放流会に参加しました。幼虫育成ヴォランティアたちが8カ月間、育ててきた2cmほどの幼虫200匹が、大畔(おおぐろ)の森の湧水を引いた田んぼに放たれました。4回脱皮した終齢幼虫なので、間もなく土中で蛹になり、3週間後には羽化して成虫となることでしょう。光るホタルを観察できる日が楽しみです。因みに、本日の歩数は10,378でした。

閑話休題、『美しい日本の蝶図鑑』(矢後勝也監修、工藤誠也著・写真、ナツメ社)には、驚かされました。

日本で見ることのできる240種のチョウの全てが、クウォリティの高い鮮明な生態写真で収録されているからです。これだけでも類書を圧倒していますが、サブの生態写真では、雌雄、翅の表裏、季節型など、メイン写真と異なるケースが示されています。さらに、解説は最新学術情報も取り入れた、行き届いたものとなっています。

アゲハチョウ科、シロチョウ科、シジミチョウ科、タテハチョウ科、セセリチョウ科のそれぞれについて、特徴が分かり易く説明されているので、チョウ全体を俯瞰的に理解することができました。

例えば、ゼフィルスについては、このように解説されています。「日本で25種が知られるミドリシジミ類はゼフィルスともよばれる。体の割に大きな複眼と、後翅にちょこんと生えた尾状突起が可愛らしく、色とりどりの美麗種揃いだから、とても人気が高い。ゼフィルスの色あざやかなオスが樹林の上空を敏速に飛び、2~数個体で円形や8字形を描くようにループしながら延々と追いかけ合う様子は圧巻だ。それほど珍しくない種も多く、ジョウザンミドリシジミ、エゾミドリシジミ、メスアカミドリシジミなどは山間の広葉樹林でよく見られるし、アカシジミ、ミズイロオナガシジミなどにいたっては都市近郊の公園でも見られる。・・・ゼフィルスには、オスとメスとで姿があまり変わらないものと、オスだけが青緑色の金属光沢をもつものとがいる。・・・後者のオスの翅の表面が青緑色に輝くグループ(緑色系ゼフィルスとよばれたりする)は、種ごとの時間的な棲み分けが明確だ」。「ゼフィルス」は、かつてはミドリシジミ類の学名であったが、現在は学名としては使用されず、愛称として用いられているとのことです。