榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

本を読んだら、すぐアウトプットしよう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1571)】

【amazon 『本は読んだらすぐアウトプットする!』 カスタマーレビュー 2019年8月6日】 情熱的読書人間のないしょ話(1571)

ワルナスビが白い花を咲かせています。あちこちで、キノコを見かけます。我が家の庭の片隅で、アオジソが育っています。冷や奴にアオジソは欠かせません。因みに、本日の歩数は10,242でした。

閑話休題、『本は読んだらすぐアウトプットする!――「書く」「話す」「伝える」力がいっきにつく55の読書の技法』(齋藤孝著、興陽館)は、「アウトプット読書」の具体的な手引き書です。

著者によれば、アウトプット読書を身に付けると、話す、伝える、書く能力が一気に上達するというのです。そうなるには、本を読んだらすぐアウトプットすればいいというのです。

「例えば、本の内容や、それを自分の仕事・人生にひきつけての感想・意見などをSNS発信する。本の印象的な言葉や文章を引用して、メールや文書を書く。本で学んだ知識やスキルを仕事の場で実践する。本で得た偉人の教えや言葉を生活のなかで実践する。本で得た知識や教養を会話に生かす。そういったさまざまな形で、本で学んだこと・身につけたことをアウトプットしていくのです」。

巻末の「いますぐやってみようリスト」に21項目が挙げられています。この中で、私の経験からお勧めできるのは、下記の項目です。

●途中で読むのをやめた本を「2割」読む。=重要だと思われる箇所を飛ばし読みすればいいのです。
●最期まで読めなかった本の目次をみて気に入った箇所を読む。
●3色ボールペンで線を引きながら、新書を読む。=3色ボールペン法もやってみたが、少々面倒です。私は、色を気にせず付箋をどんどん貼っていくことで、読書スピードを落とさないようにしています。
●小さな気づきや感動などをSNSで「逐次配信」する。=私は、毎日、ブログに書評を掲載し、同じものをアマゾン、フェイスブックにも投稿しています。
●PC、スマホ、自分に合う方法で読書内容をメモする。=私は読書ノートに記録しています。
●美しい日本語で書かれた短編小説を音読する。
●『フランクリン自伝』の13徳を実行できたか、毎日チェックする。=私も若い時分に、フランクリンの13徳の実行チェックを実践したが、なかなか守れませんでした(笑)。
●書店を友達との待ち合わせ場所にする。=これなら、私は何十分待たされても平気です。
●20分で読んだ本を、1分で友達に内容をプレゼンする。=「20分で読む」とは、「①目次と「はじめに」に目を通す、②本の要点だと目星をつけた箇所をざっと読む、③パラパラとページをめくりながら、とりあえず最後のページまで、『つまみ読み』する」と説明されているが、私の場合は、①に、著者のプロファイル、後書きを加えています。
●1冊の本から好きな文章を3つチョイス、引用カードをつくる。=私は、好きな文章は抜き書きノートに全て書き写しています。
●新聞記事を引用して、自分の考えを1~2分のスピーチにまとめる。
●『陰翳礼讃』から好きなところを引用してSNS発信する。
●日常会話をトレーニングの場にして、相手の文脈に沿って考える。
●気に入った本のタイトルのどこが「うまい」のか理由を考える。
●メールやSNSのメッセージなどに気の利いたタイトルをつける。=気の利いたタイトルは思った以上の効果を生みます。
●ポスター、チラシ、動画など、おもしろかった小説の宣伝素材をつくる。
●○○ウィークと銘打って、同じ作家の作品を3冊立て続けに読む。
●企画書作成にチャレンジする。
●本棚に歴史小説コーナーを作って自分だけの「背表紙応援団」をつくる。=私は、歴史小説に限定することなく、本棚の一角に自分を励ましてくれる本をずらっと並べています。
●心を整えるために『般若心経』を音読・写経する。
●「雨ニモマケズ」のフレーズを使ってメールを書く。

何ということでしょう。リストの項目を一つずつ写していたら、結局、21項目になってしまいました。