榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

関東にも凄い古墳がたくさんあるぞ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1740)】

【amazon 『都心から行ける日帰り古墳』 カスタマーレビュー 2020年1月19日】 情熱的読書人間のないしょ話(1740)

小さなシクラメンがひっそりと咲いています。我が家の庭のハボタンは妖しい紫色です。因みに、本日の歩数は10,162でした。

閑話休題、『都心から行ける日帰り古墳――関東1都6県の古墳と古墳群』(日帰り古墳推進委員会編、ワニブックス)は、古墳は関西だけのものではない、関東にも凄い古墳がたくさんあると主張しています。

「関西(機内)と関東の古墳のちがいは、まず、大きさ、スケールという点では、仁徳天皇陵墓古墳や応神天皇陵古墳、履中天皇陵古墳のトップ3を押さえる関西に軍配が上がります。しかし! 関東の古墳は、墳丘に登れて、石室に入れて、登ったり降りたり、出たり入ったり、スペクタクルな楽しみが満載で。アトラクション度では、関東が勝るのではないかと思います。また、埴輪のバラエティの豊かさといい、クオリティの高さといい、これも圧倒的に関東の方が面白い!のです」。

「関東1都6県から、選りすぐりの、楽しい、面白い、カッコいい、ミステリアス、美形&ハンサム系など、102の古墳と古墳群」が紹介されています。

東京では、世田谷区の住宅地に突如現れる野毛大塚古墳、埼玉では、9基の古墳が展開するダイナミックな埼玉古墳群(金錯銘鉄剣が見つかった稲荷山古墳が中心)、千葉では、木々に囲まれてひっそり佇む殿塚古墳と、そのすぐ横に寄り添う少し小さめの姫塚古墳のペア古墳、神奈川では、美しい石積みが印象的な桜土手古墳群、群馬では、雄大な綿貫観音山古墳、栃木では、侍の名を持つ上侍塚古墳と下侍塚古墳、茨城では、華やかな装飾古墳の虎塚古墳――など、魅力的な古墳が勢揃いしています。

それぞれの都県の「おすすめ1日コース」が、大変参考になります。例えば、東京なら、●東急東横線多摩川駅―(徒歩4分)→●亀甲山古墳―(徒歩1分)→●多摩川台公園古墳展示室―(徒歩1分)→●多摩川台古墳群―(徒歩1分)→●宝莱山古墳―(徒歩30分)→●御岳山古墳―(徒歩10分)→●野毛大塚古墳―(徒歩10分)→●東急大井町線等々力駅――という具合です。

埼玉の1日コースは、●東北自動車道・羽生IC―(車で15分)→●永明寺古墳―(車で25分)→●小見真観寺古墳―(車で10分)→●八幡山古墳―(車で10分)→●行田市郷土博物館―(車で10分)→●埼玉古墳群、埼玉県立さきたま史跡の博物館―(車で30分)→●関越自動車道・東松山IC――となっています。

本書は、古墳は妄想や想像を逞しくして楽しもう、と呼びかけています。「古墳に誰が眠っていたのか? 隣り合う古墳同士の関係は? 謎の出土品の意味は?などなど、考え出したら妄想が止まらなくなるかもしれない。でも、大丈夫。それが古墳の懐の深さ、おおらかな魅力だし、醍醐味なのだ」。

関東にも行ってみたい古墳がたくさんあることを知り、嬉しくなりました。