榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

中年男女の目くるめく熱愛の4日間・・・【山椒読書論(377)】

【amazon 『マディソン郡の橋』 カスタマーレビュー 2014年1月2日】 山椒読書論(377)

「その瞬間に、キンキイドは、アイオワ州マディソン郡の農夫の妻、フランチェスカ・ジョンソンに恋をした。その瞬間、彼女は、ワシントン州からやってきた写真家兼ライター、ロバート・キンケイドに恋をした」。

屋根付きの橋への道を尋ねたことから52歳の男と45歳の女が宿命的な出会いをし、官能的な目くるめく熱愛の4日間を過ごす。その後、生涯の終わりまで再び会うことのなかった二人は、それぞれ、最愛の人への思いを自分の胸だけに秘めて生きていく。

愛がなければ、人生と言えない。『マディソン郡の橋』(ロバート・ジェームズ・ウォラー著、村松潔訳、文春文庫)の二人の立場に置かれたら、あなたなら、どうする?