榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

食虫植物にはまりそうな予感・・・【情熱的読書人間のないしょ話(28)】

【amazon 『私、食虫植物の奴隷です。』 カスタマーレビュー 2014年10月18日】 情熱的読書人間のないしょ話(28)

暖かい秋の日差しを浴びながら、「利根運河の生態系を守る会」の秋の野草観察会に参加してきました。利根運河の右岸(川の流れていく先を見て、右側が「右岸」とのこと)の土手と隣接する東京理科大の「理窓公園」の野草が対象ですが、植物は門外漢の私にとって、学びの多い半日でした。因みに、本日の歩数は15,332歩。

●ススキ(草原に生える)とオギ(湿地)の区別、●アキノエノコログサ(花穂が長くて垂れる)とエノコログサ(短くて直立)の区別、●ノハラアザミ(秋に咲く)とノアザミ(春)の区別、●ヤマハギ(山野に自生。花が少ない)とミヤギノハギ(園芸種。多い)の区別、●ムラサキシキブ(山野に自生。果実が疎ら)とコムラサキ(園芸種。ぎっしり)の区別、●腐生植物(菌従属栄養植物)で滅多に見つからないアキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)、●青紫の花は可憐だが猛毒のツクバトリカブト、●ムクノキの干しブドウのような味がする実、●飄々と風に揺れるワレモコウなどなど――植物の世界は奥が深いですねえ。

閑話休題、植物づいて、『私、食虫植物の奴隷です』(木谷美咲著、水曜社)を読んでみました。「私は食虫植物が大好きです。食虫植物に出会ってから9年間、私の人生は食虫植物とともにありました。・・・植物なのに虫を食べてしまう。不思議で面白いです。虫を食べる機能のために形が変わっていて、二枚貝状の罠をもつハエトリソウ、ツボの形をしたウツボカズラ、筒状のサラセニア、葉に腺毛を生やし粘液を分泌してかがやくモウセンゴケ、スミレのような花を咲かせるムシトリスミレ、地中で虫を捕るミミカキグサ、水に浮かび水中の生物を挟んで捕えるムジナモなど600種以上があり、そのどれもが当たり前ですが、虫や小動物などを捕えるのに応じた形をしています」。

「栽培篇 狂おしくも楽しい、食虫植物との日々」、「交流篇 マニアと、愛する食虫植物に囲まれて過ごした日々」、「食虫植物の育て方」のいずれもがユーモアたっぷりで楽しいのですが、とりわけ面白いのが「すすめ!マニア道」です。「『食虫植物マニア』になるきっかけもさまざまです。どんなきっかけでそうなったのかを見ていきましょう」。「食虫植物が自生している姿を見て、ハマる」、「ほかの植物から迷い込んだ」、「最初から食虫植物だけ」、「虫対策を考えて、食虫植物が気になった」、「アクア関係から移行してきた」、「虫から移行してきた」――と分類しています。

早速、明日、近くの園芸センターで食虫植物を求めたくなっている、何とも影響され易い私なのです。