榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

クロマグロ完全養殖に成功した近畿大学水産研究所の32年間の道のり・・・【情熱的読書人間のないしょ話(233)】

【amazon 『Newton 別冊 近畿大学大解剖』 カスタマーレビュー 2015年11月24日】 情熱的読書人間のないしょ話(233)

岐阜県・飛騨高山の町人町の古い町並みは、静寂に包まれた地域とにぎわいでごった返す地域が対照的でした。イロハモミジが真っ赤に色づいています。因みに、本日の歩数は13,272でした。

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閑話休題、『Newton 別冊 近畿大学大解剖』(ニュートン プレス)に掲載されている「クロマグロ完全養殖――快挙達成、そして産業化へ」は、赤身のマグロ大好き人間の私にとって、ワクワクする記事です。

先ず、基礎知識として、マグロ属には、クロマグロ、ミナミマグロ、キハダ、メバチ、ビンナガ、コシナガ、タイセイヨウマグロの7種が属していること、マグロは口を開けて泳ぐことでしか鰓に水を送ることができず、呼吸するために死ぬまで泳ぎ続けなければならないことなどが説明されています。

次に、天然資源の枯渇に拍車がかかっているため、天然資源に頼らない「完全養殖」の確立が求められてきましたが、近畿大学水産研究所が、2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したこと、不可能を可能にした、完全養殖達成までの道のりが報告されています。「2002年6月23日、その日がやってきた。待望の産卵が確認され、ついにクロマグロの完全養殖が達成されたのである。研究を開始した1970年から数え、実に32年目の快挙であった」。

「クロマグロ養殖の産業化に向けた課題はまだまだある」と、研究者たちの挑戦が続いています。産業化が実現し、思う存分クロマグロの刺身が食べられる日が早く来ますように!