榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で語ったこと・・・【続・リーダーのための読書論(53)】

【ほぼ日刊メディカルビジネス情報源 2015年5月28日号】 続・リーダーのための読書論(53)

スティーブ・ジョブズのスピーチ

スティーブ・ジョブズのプレゼンテーション、スピーチはいずれも素晴らしいが、2005年6月12日にスタンフォード大学の学位授与式で卒業生に贈ったスピーチはジョブズならではの輝きを放っている。『人生を変えるスティーブ・ジョブズ スピーチ――人生の教訓はすべてここにある』(国際文化研究室編、ゴマブックス)には、このスピーチの原文と和訳が収められている。

点と点がつながることを信じる

「先を考えて『点と点をつなげる』ことはできません。できるのは、振り返ってつなげることだけです。だから、あなた方は、将来なんらかのかたちで『点と点がつながる』ことを信じるしかないのです。勇気、運命、人生、カルマなど何でもいいので何かを信じなくてはなりません。道から外れていようと、いつか『点と点がつながる』ことを信じることが、自分自身の心に従う自信を与えてくれます。それが月並みな道であってもあなたを導いてくれるでしょう。そして大きな違いが生まれてくるのです」。

愛すべきものを見つける

「時々、人生には頭をレンガで殴られるようなことが起きます。信念を失ってはいけません。私は自分がしてきたことを愛していたからこそ続けてこられたのだと確信しています。あなた方も愛すべきものを何か見つけてください。それは仕事でも恋愛でも同じです。仕事があなた方の人生の大部分を占めるでしょうが、本当に満足する唯一の方法は、その仕事を愛してやまないことです。もし、まだ見つけられていないのであれば、探し続けてください。そして立ち止まらないでください。あなたがそれを見つけたとき、自然にそれがわかるでしょう。そして素晴らしい関係のように、それは年を重ねていくごとによくなっていくのです。だから、探し続けてください。立ち止まってはいけません」。全く、同感である。

今日が人生最後の日だと思って生きる

「17歳のとき、次の言葉をどこかで読みました。『毎日、それが人生の最後の日だと思って生きれば、いつか必ずそのとおりになるだろう』。これは、私にとって印象的で、それ以来、これまでの33年間、私は、毎笹、鏡を見てそして自分自身に問いかけています。『今日が人生最後の日だとしたら、今日しようとしていることは、やりたいことだろうか?』。『ノー』という日が、あまりにも多く続くようなら、何かを変える必要があるとわかります。あらゆるものはまもなく死んでいくということを意識することは、重大な選択を迫られたときの最も重要なツールです」。

ハングリーであれ、愚かであれ

“Stay Hungry. Stay Foolish. And I have always wished that for myself. And now, as you graduate to begin anew. I wish that for you. Stay Hungry. Stay Foolish.”