全国70のコケ庭のコケに会いに行きたくなる本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(111)】
【amazon 『苔三昧』 カスタマーレビュー 2015年7月6日】
情熱的読書人間のないしょ話(111)
この益子焼の花瓶を眺めていると、不思議に心が落ち着きます。
閑話休題、『苔三昧――モコモコ・うるうる・寺めぐり』(大石善隆著、岩波書店)が類書と異なっているのは、東北から九州までの70の寺などのコケ庭がカラー写真で紹介されていることです。それぞれの庭で、本書で解説されている40種のコケのうちのどのコケが見られるかが示されています。
ふわふわのマット=ヒノキゴケ、白いクッション=シラガゴケ類、凛としたコケ庭の主役=スギゴケ類、新芽が鮮やか=コバノチョウチンゴケ、透き通るようなみずみずしさ=コツボゴケ、小さな「シダ」=シノブゴケ類、強くたくましく=ハイゴケ、つややかなじゅうたん=エダツヤゴケなどなど、コケの世界は多彩な顔ぶれが揃っているため、興味が尽きないのです。