榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

高校の老教師と場末の年増ストリッパーの不思議な関係・・・【情熱的読書人間のないしょ話(323)】

【amazon 『黄昏流星群(51)』 カスタマーレビュー 2016年3月20日】 情熱的読書人間のないしょ話(323)

東京のJR飯田橋駅の線路を支えるコンクリート壁には30mを超える巨大な赤いクジラが描かれています。銀座で、きらびやかなからくり人形を見つけました。赤色と明るい紫色のクルメツツジがもう咲き始めています。因みに、本日の歩数は15,017でした。

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閑話休題、コミックス『黄昏流星群(51)――星々流転』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「交錯する流星」は、人生はそう捨てたものではないなと感じさせてくれました。

主人公は、田舎町の私立高校の数学教諭・平仲圭介、66歳。独り暮らしで、生徒からも同僚教師からも軽んじられています。ある日、遠回りをしていつもと違う道を帰る途中、秋刀魚を焼いている女性と話を交わします。この40歳間近の場末の劇場のストリッパー・吹原凛子と気が合い、二人はいい関係になります。やがて、平仲が長年取り組んできた数学上の未解決問題の一つを解くという快挙を成し遂げます。胎内に新しい生命が宿ったことを知った凛子は、世間の注目を浴びる平仲の前から姿を消そうと決意します。その時、テレビから・・・。