商売でも人生でも人にやさしくすることが一番の秘訣だよ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(348)】
散策中に、濃い桃色の花のシバザクラを見つけました。白色のシバザクラも見つかりました。我が家の庭の片隅では、ほんのり薄紫色のシバザクラが咲いています。反対側の隅ではフリージアの鮮黄色の花が甘い香りを漂わせています。近所の庭ではチューリップが咲いています。ニホンズイセンとキズイセンも頑張っています。因みに、本日の歩数は10,872でした。
閑話休題、『日本でいちばん幸せな社員をつくる!――「やさしさ」を大切にしたら、人も組織も生まれ変わった』(柴田秋雄著、SBクリエイティブ)を読みながら、何度も何度も頷いてしまいました。小さな会社の社長として、心の通い合った仲間たちと苦労を共にしながら新規事業を立ち上げた経験が、私にもあるからです。
著者は、52歳の時、全く畑違いの小さなシティ・ホテルの総支配人になります。本書は、その経験に基づいて書かれているため、説得力があります。
「今の世の中で、商売でも人生でも人にやさしくすることが一番の秘訣だよ」。「従業員が幸せを日々実感できていれば、それが業績にもつながるような会社なんて夢物語だろうか」。「みんながお互いに心を開き、お客様にも心を開くようになり、ホテルが変わった」。「(業績が向上した)一番の理由は、会社が心を開ける場になり、従業員みんなが人の心をわかろうとする『やさしさ』を持てるようになったことだと僕は思う」。「学歴も見ないし過去も問わない。人間的にいいなと思えることのほうがよほど大事じゃないか」。「いいところのない部下なんていない。いいところを見つけられないのは上司の責任を果たしてないだけだ」。「本当の自分を出せるようになると埋もれていた宝物が見つかる」。「自分で考えて自分で試せる。そんな仕事が当たり前だからやらされ感なんてあるわけない」。「どんな仕事をするときも、大事なのは『人へのやさしさ』を持つこと」。「いい会社かどうかは、従業員たちが今よりもいい未来を信じられるかどうか」――私が思わず頷いてしまった箇所です。
人のやさしさ、思い遣りに触れることができれば、それはどんな名声や経済的豊かさにも負けない幸せを呼び起こすという著者の主張が、じんわりと心に沁み込んでくる一冊です。