彼女たちは、なぜアダルトビデオに出演させられてしまったのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(703)】
【amazon 『AV出演を強要された彼女たち』 カスタマーレビュー 2017年3月19日】
情熱的読書人間のないしょ話(703)
散策中に、モズの雌をカメラに収めることができました。シジュウカラ、カワラヒワ、ツグミ、ハクセキレイ、チュウサギ、コサギ、カワウにも出会えました。因みに、本日の歩数は10,431でした。
閑話休題、『AV出演を強要された彼女たち』(宮本節子著、ちくま新書)を読んで、怒りが込み上げてきました。
「アダルトビデオのプロダクションやその関連のスカウトマンが、若い女性たちの、タレントになりたいアイドルになりたいという願望、あるいはお金が欲しいという気持ちに巧みにつけ込んで、契約書にサインをさせて、徐々にアダルトビデオ撮影に応じるように持ち込んでいく」。こうしてアダルトビデオに出演されられてしまった女性たちから寄せられたSOS事例が紹介されています。
有名になりたいとか高収入を得たいといった気持ちの隙を衝かれて、思いもかけなかった泥沼の深みにはまってしまい、なかなか逃げ出せない悲惨な実態が明らかにされていきます。
続いて、彼女たちはなぜ契約書にサインしてしまったのか、なぜそこから抜け出せないのかという疑問に対する答えが分析されていきます。
最後に、彼女たちをどのように支援したらよいのかが検討されています。
タレントやアイドルになりたいと思っている女性、スカウトマンから声をかけられた女性、契約書にサインしてしまった女性、アダルトビデオ制作のシステムに否応なく組み入れられてしまった女性――は、先ず本書を手にしてほしいと思います。