たった一度だけ結ばれた男女が、30年後の再会を約束したが・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1072)】
【amazon 『黄昏流星群(56)』 カスタマーレビュー 2018年3月30日】
情熱的読書人間のないしょ話(1072)
カツラの雌株の花が咲き出しました。花弁も萼もなく、数本の淡紅色の雌蕊が目立ちます。モモが桃色の花を咲かせています。ハナモモの一本の木から桃色と白い花が垂れ下がっています。スモモが白い花を咲かせています。トキワマンサクが白い花を付けています。トサミズキ、ヒュウガミズキが黄色い花を付けています。モクレンも頑張っています。シダレヤナギが風に揺れています。因みに、本日の歩数は10,339でした。
閑話休題、コミックス『黄昏流星群』が発売されるたびに必ず購入し、読み終わった後、書斎の書棚にずらりと並べているのには、理由があります。読書三昧の生活を送っている私がさらに年を重ね、頭脳も気力も体力も衰えて、びっしりと活字が詰まった本は読めなくなったとき、絵を頼りに『黄昏流星群』を読み返そうと考えているのです。
『黄昏流星群(56)――星霊の森』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「星霜の彼方」は、30年ぶりの再会がテーマです。
結婚生活に不満を持っていた片桐久美子、32歳は、ひょんなことから、初めて出会った徳田周一、40歳と、欲情の赴くままに体を重ねてしまいます。
お互いに好意を抱いた二人ですが、双方とも家庭があるため、逢瀬を重ねることを断念します。たった一度きりの昼下がりの出来事でした。
二人は、30年後の敬老の日の正午に、東京タワーの下で会う約束を交わします。
そして、遂に、その日がやって来ました。二人は・・・。
愛にとって大切なのは、一緒に過ごす期間の長さよりも、思いの深さなのでしょうか。