榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

宝くじが外れ続きの人も、1億円当たった人も、ろくなことがないんだって・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1099)】

【amazon 『宝くじで1億円当たった人の末路』 カスタマーレビュー 2018年4月25日】 情熱的読書人間のないしょ話(1099)

端午の節句が近づいてきました。

閑話休題、『宝くじで1億円当たった人の末路』(鈴木信行著、日経BP社)には、いろいろと考えさせられました。

宝くじで1億円当たった人の末路は? 「一家離散、貧困化、人生の目的喪失・・・ろくなことにはならない」というのが、本書の結論です。

「●外れ→お金と時間のムダ→ろくでもない。●当たり→親族トラブル、かえって貧困化、やる気の喪失→ろくでもない」というのです。「当たっても当たらなくてもろくでもない末路になるなら、『そもそも宝くじは買わないという選択が正しい』という結論にならざるを得ません」。

「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい』と思った人の末路は? 「社交性があるなら楽しい。都会よりストレスも減るけど・・・」と、本書はいささか懐疑的です。

その理由は、「●どんなに資産があっても目減りしていくプレッシャーに人は耐えられない。●どんな人でも『人と関わらないのはつまらない、寂しい』と思うようになる」からだそうです。

いつも不機嫌そうな上司の末路は? 「同窓会で老けたと笑われ、肝心の出世も遠のく」との託宣が下されています。

「●顔のたるみが目立つようになり、同窓会で『老けた』と噂される。●部下は言いたいことを言えず、取引先からも敬遠され、出世競争からも遅れる」というのです。

部下をがっかりさせる上司とは、「●ここ一番で決断力のなさを露呈する。●易きに流れる。●長いものに巻かれる。●虫の居所が悪いとすぐ声を荒らげる」だそうで、私の企業人時代を振り返ると、遅蒔きながら、「虫の居所・・・」については反省頻りです。
  
あ   
あ いごう