12年に亘り連載されてきた『進撃の巨人』の結末は・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2259)】
我が家の庭では、アジサイ(写真1、2)、ガクアジサイ(写真3)が咲き、コクチナシ(写真4)が芳香を放っています。
閑話休題、たった今、コミックス『進撃の巨人(34)』(諌山創著、講談社)を読み終えました。12年に亘り連載されてきたシリーズの最終巻を手にして、ホッとしたというのが、私の正直な気持ちです。覚えきれないほど、さまざまな巨人が入れ替わり立ち替わり出現し、誰が味方で誰が敵かよく分からなくなるくらい、入り乱れた複雑なストーリーに困惑しながらも心躍らせて読み耽ってきたが、いよいよ完結の時を迎えたのです。
「何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう」。
「エレンが言うように、エレンが、ただ進み続けるだけなら、この抵抗は始祖ユミルの意志。だとしたら・・・始祖ユミルも人類の虐殺を望んでいる・・・」。
「俺達が夢見た巨人のいない世界は、呆れるほどおめでたい理想の世界だったはずだ」。
「結果的に生命が残った理由は、生命が『増える』という性質を持っていたからだ」。
「俺もここで気の遠くなる時間をかけて彼女(ユミル)を理解しようとしたよ。これだけの力を持っていながら、フリッツ王に逆らうことができなかった・・・それがなぜなのか・・・二千年もの間・・・ここに留まりフリッツ王に従い続けた理由。何かの・・・未練を残していたことは確かだが・・・それがエレンには理解できて、俺にはできなかった・・・だからユミルは・・・エレンについた・・・」。
「すべてのエルディア人は道で繋がってる。それはおそらく・・・始祖ユミルが繋がりを求めているからだ。僕らに何かを求めて・・・」。
「すべては・・・突き放した僕らを、エレンを討ち取り、人類を滅亡から救った英雄に仕立て上げるため?」。「・・・そうだ。お前達は生き残った人類すべての恩人になるだろう。『島の悪魔』でありながら、パラディ島に背き人道を貫いた、この世で最も敬意を評される存在になるハズだ」。
「次に会う時は殺し合いになる。だけど・・・すべてが終わった時に、また思い出すだろう・・・」。「・・・エレン、ありがとう。僕達のために・・・殺戮者になってくれて・・・君の最悪の過ちは無駄にしないと誓う」。
「ミカサがもたらした選択の結果が・・・巨人の力を・・・この世から消し去ることになるって」。
「エレン・イェーガーは死んだ。巨人の力もこの世から消えた・・・もう・・・我々はただの人だ」。
「パラディ島のエルディア人アルミン・アルレルト。『進撃の巨人』エレン・イェーガーを殺した者です」。
遂に、巨人のいない世界が訪れたのです。