大相撲における張り手・張り差しの勧め・・・【情熱的読書人間のないしょ話(番外篇)】
【榎戸誠の情熱的読書のすすめ 2021年7月18日号】
情熱的読書人間のないしょ話(番外篇)
私は、小学生の頃から現在に至るまで、ひいき力士は入れ替わってきたが、大相撲のファンである。2021年名古屋場所の千秋楽で照ノ富士を破って優勝した横綱・白鵬の張り手・張り差しに関して、提案がある。
張り手・張り差しは禁じ手ではないが、格下の力士が横綱相手に張り手・張り差しを繰り出すのは暗黙の了解事項としてタブー視されている。強烈な張り手・張り差しは桁外れの威力があり、勝敗に大きな影響を及ぼすことは、これまでの多くの取り組みが証明している。いわば、刀で戦おうという相手にピストルをぶっ放すようなものである。この格段に有利な武器を横綱は多用できるが、格下力士は使えないというのでは、あまりに不公平である。
禁じ手でない以上、白鵬に張り手・張り差しを使うなと言っても、聞く耳を持つまい。そこで、格下力士たちも、相手が横綱であろうと、遠慮せずに張り手・張り差しで応戦することを勧めたい。その上で敗れたのなら、稽古に励めばよい。
スポーツというのは、同じルール上で勝敗を決するから、見る者に爽快感を与えるのだ。
第35代横綱・双葉山定次のような、真に横綱らしい横綱を見たいものである。