絵も説明もユーモアたっぷりの古生物図鑑・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2394)】
オナガ(写真1)、モズの雌(写真2)、キジバト(写真3)をカメラに収めました。モミジバフウ(写真4、5)が紅葉しています。ナンテン(写真6)が実を付けています。がっちりした大きなキノコ(写真7)を見つけました。我が家のホウキギ(ホウキグサ、コキア。写真8)の茎葉が漸く色づいてきました。
閑話休題、『ゆるかわ古生物図鑑』(土屋健監修、高橋のぞむ作・絵、西東社)は、大昔の地球にいた古生物たちに親しみが感じられるように、さまざまな工夫が凝らされています。ユーモアたっぷりの絵と説明で、その目的は十分達成されています。
例えば、
●メガネウラ
「天空の覇者――トンボのような姿の地球史上最大の昆虫『メガネウラ』」。広げた翅は70cmもあります。
●ミロクンミンギア
「我らの大先輩――今の地球の天下は我々脊椎動物が制したと言っても過言ではない。そんな最強軍団を築き上げた我らがご先祖様がコチラ」。約5億1500万年前に生息していた最古の脊椎動物です。
●アンドレオレピス
「魚の未来を変えたカリスマ創業者――現代の魚の種類の数は約3万2000種と言われているが、ほとんどが『条鰭類』に属する。『シルル紀』当時としては条鰭類はまだ少数派のサカナであったが、このポッと出の新人がのちに業界最大手となる大グループを築いた『創業者』なのだ」。
●イクチオステガ
「脊椎動物、ついに上陸――この生物こそが、お待ちかねのはじめて陸上生活を可能にした脊椎動物といわれている」。
●ぺデルペス
「初めてのおさんぽ――イクチオステガの上陸から約2000万年間、四肢動物の存在がまったく確認されない『空白期』があった。しかし、その空白を埋める生物が2002年に発見される。その名は『ペデルペス』」。
●ゲロバトラクス
「現代につながる両生類――ゲロバトラクスはカエルの仲間とイモリの仲間の共通の祖先と考えられている。体長10cmそこらの『こんなの』に現在へとつながる両生類の未来は託されるのであった」。
読み終わった瞬間、古生物たちが愛おしく思えてきました。