ボケはいてツッコミいない老(おい)二人――シルバー川柳集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2485)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年2月5日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2485)
明けの明星(金星。写真1~3)、アトリ(写真4、5)、シロダモ(写真6~8)、ワジュロ(写真9)をカメラに収めました。
閑話休題、『シルバー川柳 ああ夫婦編――笑いあり、しみじみあり』(みやぎシルバーネット・河出書房新社編集部編、河出書房新社)は、60歳以上の人間なら思わず頷いてしまう川柳が満載です。
●夢に出る美女も年々高齢化
●脳内に開かずの金庫増えてます
●ボケはいてツッコミいない老(おい)二人
●まだこんないやらしい夢見れるとは
●惚(ぼ)け二人とんちんかんでむつまじく
●いにしえの妻のビキニは眩しくて
●化粧した妻を名前で呼んでみる
●スッピンの妻のゴミ捨て早いこと
●我が女房むかし妖精いま陰性
●飛び越えるつもりではまる泥の中
●まだ若いもう齢(とし)なのと使い分け
●マスク取り素顔になればつるし柿
●燃えカスに熱あるうわさ婆(ばば)ヤルじゃん
●できた嫁裏の怖さを誰が知る
●嫁の腹知りて遺言書き換える
●徘徊も言い方変えればぶらり旅
●「消せるボールペン」消したい過去とシミと皺
●年老いて自慢話は野暮なこと
●真っ平ら段差もないのになぜ転ぶ
●今置いた確かに置いたどこおいた