危険を危険だとはっきり言うのが専門家・・・【ことばのオアシス(82)】
【薬事日報 2011年10月28日号】
ことばのオアシス(82)
危険を危険だとはっきり言うのが専門家
――児玉龍彦
2011年7月27日、衆議院厚生労働委員会に参考人として招かれ、福島第1原発による内部被曝の危険性を訴えた東京大学アイソトープ総合センター長・児玉龍彦の『内部被曝の真実』(幻冬舎新書)の一節。
「事故から3カ月経って、そのようなこと(徹底的な測定と、緊急除染)が全く行われていないことに、私は満身の怒りを表明します」と述べ、「7万人の人が自宅を離れてさまよっているときに、国会は一体、何をやっているのですか!」との怒りの言葉で結ばれた委員会での発言は、何としても子供と妊婦を内部被曝から守らねばという専門家の責任感溢れる、悲痛な叫びであった。
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