最終ページの3行に、のけ反ってしまった私・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3287)】
【僕らは本好き読書隊 2024年4月12日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3287)
ミツバツツジ(写真1~3)、シナレンギョウ(写真4、5)、ベニバナトキワマンサク(写真6、7)、ツルニチニチソウ(写真8、9)が咲いています。近くの食事処で昼食(写真10~17)。
閑話休題、短篇集『ナポレオン狂』(阿刀田高著、講談社文庫)に収められている『ナポレオン狂』の最終ページの3行を目にした途端、大きく、のけ反ってしまいました。
大学でヨーロッパ近世史を教える「私」は、ナポレオン狂と呼ぶしかない二人の人物と関わりを持ちます。一人は、実業で成功し、ナポレオン記念館を建て、全てをナポレオン関係物の収集に注ぎ込んでいる南沢金兵衛。もう一人は、ナポレオンそっくりの風貌のため、自分はナポレオンの生まれ変わりと固く信じている村瀬某。
ナポレオンのことをもっと知りたいと訪れた村瀬に、それならと、私は南沢を紹介します。
その後のことを、私からお話しすることは、とてもできません。未だに衝撃に打ちのめされているからです。