ウナギについて知らないことがこんなにあったとは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3409)】
【読書の森 2024年8月13日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3409)
ノシメトンボの雌(写真1)、ナツアカネの雌(写真2)、コシアキトンボの雄(写真3)、未成熟の雄と思われる個体(写真4)、シオカラトンボの雄(写真5)、イチモンジチョウ(写真6)、アカボシゴマダラ(写真7)、ガのハスモンヨトウの幼虫(写真8)、アブラゼミ(写真9)、クロウリハムシ(写真10)をカメラに収めました。図書館のグリーン・カーテンのゴーヤー(写真11~13)を写していたら、手入れ中の女性が実をもぎってくれました。さらに何個かもぎってくれようとした彼女を、慌てて押し止め、1個だけもらって帰りました。そのゴーヤーと当日借り出した本たちです(写真14)。
閑話休題、『日本のウナギ――生態・文化・保全と図鑑』(海部健三・脇谷量子郎文、内山りゅう写真、山と溪谷社)のおかげで、日本のウナギについて、いろいろ学ぶことができました。
●日本で見られるウナギは、メジャーなニホンウナギ、オオウナギと、希少なニューギニアウナギ、ウグマウナギ――の4種である。世界では16種のウナギが確認されている。
●ニホンウナギとオオウナギは、縄文・弥生時代に既に食用に供され、奈良時代には和歌に詠まれ、室町時代には蒲焼の原型が誕生し、江戸時代にウナギ食文化が花開いた。明治時代以降、消費は天然ウナギから養殖ウナギへと移り、養殖種苗としてのシラスウナギの需要が高まった。物流の発達とともに、日本の食欲が与える影響が東アジアへ、世界へと拡大してきた。
●需要に応えようと完全養殖の研究が進められているが、絶滅危機を回避することはできないだろう。
●河川環境の保全と回復を通じてウナギ属魚類の個体群を回復させる活動が必要である
本書には、ウナギの生態を垣間見ることができる写真が多数掲載されています。