日本の食料自給率は当面上げないほうがいいというのは、本当か・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3480)】
【読書の森 2024年10月20日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3480)
千葉・我孫子の谷津ミュージアム見学会に参加しました。古代米のミドリマイ(緑米。写真5)が育っています。ヒレタゴボウ(写真6、7)が咲いています。ヌマガエル(写真8)、ウシガエルの幼生(写真9)、ミナミメダカとヘイケボタルの餌になるマルタニシ(写真10)、マルタニシ(写真11)、交尾中のチャバネセセリ(写真12)、ウラギンシジミの雄(写真13)、雌(写真14)、キタキチョウ(写真15)、キタテハ(写真16)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は15,338でした。
閑話休題、『誰も農業を知らない(2)――SDGsを突きつめれば、日本の農業は世界をリードする』(有坪民雄著、原書房)には、驚くべきことが書かれています。
●食料安全保障のために、日本の食料自給率は当面上げないほうがいい。
●日本の食料自給率が低いのは、大量に輸入されている家畜の飼料穀物分が計算に含まれているからである。人間が食べるコメは100%、野菜は80%自給できており、トウモロコシや麦、大豆を除けば、それほど多くが輸入されているわけではない。
●不耕起栽培が世界的に注目されているが、日本では悪臭対策、作物残渣処理問題、不耕起用農機開発問題などが解決できている地域以外では、長い年月をかけて取り組むべきだ。
●無農薬はサスティナブル(持続可能)ではない。
●近い将来、今の基準で言うところの「無農薬」を実現する「農薬」(RNA農薬)が実現しそうなことを農水省は知っている。
●農水省は有機農産物を貿易戦争の武器にしようとしている。
いずれの主張も実証的な裏付けがあるので、強い説得力があります。
何度も何度も目から鱗が落ちました。