家族って何だろう・・・【山椒読書論(828)】
【読書の森 2025年1月4日号】
参照読書論(828)
コミックス『黄昏流星群(73)――時空星還』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「流転する星」は、崩壊不可避と思われる家庭が舞台である。
何しろ、夫は衆議院議員の公設秘書だが、証拠隠滅を問われ逮捕され、おまけに20年来の愛人がいる、妻はパートタイマー先の歯科医師とダブル不倫、長女は勤務企業の専務の愛人、長男は勉強そっちのけの大学生――という有様である。
問題だらけの星野家はとうなる?
家族って何だろうって考えさせられる作品だ。