榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

親子で魚に親しむのに最適な一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3601)】

【読書の森 2025年2月13日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3601)

倒木の下敷きになったネズミモチ。倒木を取り除いたところ、何と、新しい枝が天に向かって垂直に!

閑話休題、『出会った魚がわかる図鑑――子どもと一緒にわくわく発見!』(杉本幹監修、鳥羽水族館協力、永岡書店)は、親子で魚に親しむのに最適な一冊です。

▶海で出会える魚たち、▶川で出会える魚たち、▶水族館で出会える魚たち――の200種が、写真と、簡にして要を得た文章で解説されています。

知らず知らずにうちに、さまざまな知識を身につけることができます。

例えば――
●ウミヘビには、魚類のウミヘビ(ダイナンウミヘビなど)と、爬虫類のウミヘビ(エラブウミヘビなど)の2種類がある。

●マグロは大きい魚だから、体の部位によって味や値段が変わる――脳天、中トロ、赤身、ほほ肉、カマトロ、テール、カマ、大トロ。

●ギンブナの子供は母親のクローン。ギンブナの雌は、他種の雄の精子でも卵が孵化する不思議な生態をしている。しかし、雄の遺伝子は取り込まないため、生まれてくる子供は雌親と同じ遺伝子を持ったクローンになる。